2016年06月20日

6.18 JASG APSハンドガン公式記録会#最終章

今回は写真のような光景を目にしました。
6.18 JASG APSハンドガン公式記録会#最終章

ちょっと寄ってみます。
6.18 JASG APSハンドガン公式記録会#最終章
え? アレレ? (そう思った方が大半だと思います)
6.18 JASG APSハンドガン公式記録会#最終章
後から聞いた話ですがJASGの寛大な計らいでレンジサポートのOKが出たそうです。
6.18 JASG APSハンドガン公式記録会#最終章
初参加者のレンジサポートが今後OKとして継続される為には厳密なルール改定が求められると思いますが、低年齢層、初心者に対するレンジ横サポートがOKとなるのなら参加人口増大に繋がると思います。

後半はトップシューターグループの中で目立った銃を2つ見ていきましょう。
6.18 JASG APSハンドガン公式記録会#最終章
一見すると分かりませんがフロントハイサイト使用でリヤサイトが変更されています。
6.18 JASG APSハンドガン公式記録会#最終章
こちらはアウターバレルが独特なモノに変更され全長が変更されているようです。リヤサイトもオリジナルではなくお手製でしょうか?

さあ、最終競技が始まります。今回#2で光量不足レンジと思ったシルエットレンジへのトライです。モチベーションは落ちる事無くプレート競技14枚目の不発の悔しさでメンタル的にはヒートアップしていますが、結果的にこの日のバッジ更新は出来ません。目的を失ったらすぐさま別の目的を設定する事がモチベーション維持に繋がるといろいろな経験をして学びました。次の目標設定は「シルエット満射/40点」です。

射順が回ってきました。ダットサイト光量の「2」でもかなり明るく見えるのはシルエットレンジが暗い事を示し、その暗さの為、瞳孔が開いている感じがします。両腕構えで狙って撃てるので狙点に狂いが生じていなければ目標は達成出来るでしょう。しかし、現実はトライしてみなければ分からないことだらけです。結果が伴えば勝ち、伴わなければメンタル的にはズタズタです。

スタンバイ、レディー、ゴーの号令でコンセントレーション(concentration)のスイッチがオン。集中すると必要以外の音は遮断され、視野が狭くなります。もちろん咳き込み対策のトローチは服用です。揺れも少なくしっかりと8mの狙点を捉えています。あとはトリガーを絞るだけ...。ところがその大切な1発目を外しました(@o@:) 不思議に思いながら状況を分析。狙いは悪くありませんがBB弾は後ろの壁目掛けて飛んでいます。「弾が上に走るのか...」つぶやきながら狙点修正を行います。「ほんの少し..下...」2発目はヒット。

3発目は9m狙い。狙点は8mのものとほぼ同じ狙点です。しかし、ハズレ? やはり弾は下や左右に飛ばず上に飛んでいます。その弾道は肉眼で捉える事が出来たので次の狙点を確信出来ます。「もっと下なんだ...」4発目は9mの台座下辺りに狙点を修正してヒット。残りは1発、既に10m以外眼中にありません。狙点は9mと同じ台座のある一点。モチベーションは揺るがず下腹にも力があります。酸欠による腕の震え、眼の霞などありません。(正確にはそれ以上のコンセントレーションを発していたので自覚していなかった気がします) 「何も考えず集中してろ」と構えに入った途端、微動を感じました。外せない1発に対するプレッシャーがのしかかります。「この肝心な時に..」と感じたのと同タイミングで脳裏から別な声が聞こえました。

「そうじゃないだろ!! いつものように肩を意識して肘をロックしろ!」

そうなんですね、いついつコンセントレイションが高いと各部チェックが甘くなってしまうんです。「そうね、忘れてましたよ、このカタチ!!」と構えを修正
し、思っていた狙点でトリガーを絞りました。それはそれは長い時間に感じられ至高の時。BB弾が発射され理想的な弧を描き10mのターゲットに着弾した音で我に返ったくらいです。STDで15点をゲットしているもののこれ以上の失点は許されません。この時、頭の中では失点5点が赤文字で描かれ、次の目標がイメージされます。「PRO満射で181点、180点は絶対に死守しろ!!」と。

少し投げやりな気持ちでPRO用のマットを広げます。一旦、銃は床に置き、握りの感覚を初期化です。既に新ルールで各競技後の銃口カバー被せは自動化のように行う事が出来るレベルになっています。寝べって銃を握りジャッジ号令に委ねたルーティンワークを行い、スタートの時を待ちます。

その号令でコンセントレーションもSTDの時とは異なるレベルアップ。今こうして気落ちせず戦えるのは「あの14枚目の悔しさ」と先程の「STD失点5点」のせいでしょう。頭の中では様々な事が駆け巡ります。グリップの握り圧、トリガー感触、グリップの台座なる左手位置、狙点、揺れ等、もちろん装弾も忘れていません。超高速回転しているチェック項目を全て終えると無音になります。あとは撃つためのトリガーを絞り込む。

「一息抜いて落ち着け!」
一度、肩の力を抜いて構え直します。PRO 8mへの大切な1発目。当ててナンボのものに也。大きく息を吸い半分はいて狙点に狂いのないことを再々確認してトリガーを絞りました。BB弾に押し出されるように大きなモーションで宙を舞うターゲット。ヒット音と同時に軽快な音楽が聞こえます。今から考えると目の前が開けたように急に明るくなったのは瞳孔が今まで以上に開いたせいでしょう。ダットサイトのど真ん中で小さな赤いドットにターゲットのセンターを止めトリガーを絞る。9m、10mも同様にそれまで以上に時間をかけずにクリアー出来ました。

「ここで気を抜くと駄目になるぞぃ」
10mヒット後の7mは気が抜けやすく外す確率が多い、私にとっては「鬼門」です。だからこそプレッシャーが掛かっている大事な場面を越えることが貴重な体験になります。気持ちはクールで高まることない「この場面でココは外さない」の悔しい経験の上に成り立つそれ以上に強く図太い気持ちです。時間はたっぷりあります。ルーティンワークを済ませ綺麗に宙を舞うターゲットってなんて素敵なんでしょう。

最後の6mも気を抜けません。緊張のピークを過ぎているものの気持ちの糧となっている「悔しさ」は消せません。覆い隠すには狙っている最後のターゲットをヒットしてこの日を終える事。おそらくヒットしても悔しさは肥大するかも知れません。そして何も変わらないのかも。ヒットして目的を達し、再び次の目的を目指す。それがこの競技なのでしょう。
6.18 JASG APSハンドガン公式記録会#最終章
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競技は無事修了しました。ブルズアイ94-5x、失点6、プレート13枚/52点、失点8、シルエットSTD15点、PRO20点、失点5。失点19点、181-5x。この日の悔しさは更なるバネに変えましょう。

気持ちが風化しないうちに乱文長文で綴りました。
これからもAPSを撃ち続け、
己の目標を成し遂げたいと思います。

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ここからは「あとがき」です。

体調思わしくない時に撃つ事で「怪我の功名」ってヤツでしょうか、何かボンヤリですが大きな収穫がふたつありました。一つは俺が撃つ事の本質的な意義です。そしてもう一つ、プレッシャーが掛かった局面でのコンセントレーション/メンタルアップ方法です。最もふたつ目は元々持ち合わせているのですが上手くコントロール下に置けず暴走気味ですがw 

APS競技は自身の深層心理を再確認する為の競技ではないのだろうかなどとも感じます。文字にするほどの才能は持ち合わせていないのでもう少し時間をかけて綴ろうと思います。

そして、最後に「ああ! 悔しい!!」と地団駄踏んで今回は結びたいと思います。さあ、夏の本大会まで一ヶ月を切りました。今年も熱い大会に期待して、この悔しさをぶつけます!!
6.18 JASG APSハンドガン公式記録会#最終章
最後に今一度、JASGジャッジ各位の皆様、
ありがとうございました、そして、お疲れ様でした!!




タグ :公式練習会

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Posted by Master You  at 00:43 │Comments(2)APS

この記事へのコメント
僕もまだ初心者だからレンジサポート頼んでみようと思います
『お前はダメだ』って言われるかなー(汗)
Posted by RISKY at 2016年06月20日 11:52
RISKY 様 > 上級射手は駄目ですよw。
それに協会側への更新が必要になるようですから許可は下りないかと(「俺、サポートに付きてー」と、誰かが叫んでいる気がしますけど?)

協会の初心者に対する心使いが垣間見れた場面でした。
Posted by Master YouMaster You at 2016年06月23日 08:46
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