再始動!ガンシューティング!

新型PPSプレートターゲットでの競技開始です。






試し撃ちの時はそれほど恐ろしいものだという素性は隠れていました。なぜなら、試し撃ちの為、ほとんどの皆さんが両手打ちで固定銃方式でブレートを射抜かれていたからです。ターゲットを遮へいしているジャマー変わりの壁。それに開けられた直径22mm程度に開けられた穴。その穴を射抜き、壁の向こう側にある黒いアクリルブロックを当て倒す競技。試し撃ちの感じでは、光の加減と影の出来方から狙撃点を模索していました。そして、何より怖いのは「小さく見える?」という印象。おまけに厳密な垂直に設置されていないため、照明の影とアングル、そして、厚みに相まって余計に小さく見える。その心理からきっと狙い過ぎの傾向が多く出ると予想していました。結果的にはその予想通り。「?」「なぜ当たらない?」「おかしい?」「なんか変だ?」と不思議に思われたシューターが多かった事でしょう。そんな呪縛に係ってか(?)満射のシューターは「0」。「4枚」が11人中4名という前回とは異なる結果になりました。

「それが恐ろしく、過激な魔物の正体?かい?」と思いの方、違いますよ! 恐ろしいのはこれからです。

今回、このプレート、新たに出現した本当の魔物でした。

その魔物の正体は、競技中のシューターのみならず、後方で待機するシューター、ジャッジ、それに後方で見ていたギャラリー迄にも襲いかかります。

後方待機でブルズアイと同じように精神統一しようと競技中シューターの後ろから見えるプレートに視線を合わせていました。シューターはベテラン石井氏。秘技?「骨支え/ねじり腕」で構え、トリガーを丁寧に引きます。BB弾はプレート壁に当たり、そのBB弾が次第に視界近くまで迫ってきました。「何?」そして、そのBB弾は当方の右頬に当たります。

「痛っ!」

跳弾です。それにしても6-7m近く跳ね返るなんて考えられません。待機ベンチでは危ないと思ったのでシューターを楯(たて)にしますが、2発目も待機ベンチの壁まで跳弾してきます。「座ってられないな!」立ち上がり同じようにシューターを楯(たて)にします。「カーポネイト板で顔だけでも覆いたいな?」なんて考えていると隣に「てるさん」。同じように立ち上がって競技中のシューターの動向を伺っています。それと言うのも競技中のシューターは「てるさん」と同じBクラスのドットポイント使い。この競技によっては「てるさん」の大逆転もあり得ます。すると再び跳弾が...こんどは「てるさん」にキバを向けました。「痛っ」と言いつつ仕切りにシャツの一部をつまみながらパタパタと小刻みに揺らします。

「どうした?」と問うと、「跳弾したBB弾が当たってシャツの中に入った!?」との事。

これも後で分かった事ですが、やはり跳弾の犠牲?になった方がいたようです。高圧圧縮された合板をブレートターゲットのベースに使用している為に起こる事らしいのですが、そんなに跳弾するなどとはだれも予想出来ない事。こんな時、カーボネイト板を使用したいと思ったのは私だけ?....でしょうか?

プレート競技で順番がきました。制限時間は4分。5m先に設置された5つのホールを射抜き、向こう側にある黒いアクリル板を撃ち落とすゲーム。射抜ければ跳弾の心配はなし。そして、ここで満射(5枚)を出せば、優勝にリーチを掛けれます。ブルズの時のようなプレッシャーはありませんが、体が妙に堅い? やはり「スタート」号令が係ってもすぐには射撃体制を取りません。気を入れて、姿勢を確認してゆっくりサイティング。サイティングすると余計にプレッシャーが襲いかかります。そして、「小さいなぁ」などと思いながらトリガーを引くと...

無惨にも穴を射抜く事は出来ませんでした　ただ、BB弾の着弾は見えます。ここから見えた分には「12時方向BB弾2個分上に着弾!」と瞬時に理解出来ました。

「満射は......無くなったか...」

目指していた目標がひとつ消えました。ここでモチベーションを支えるには次弾を当てなければ意味ありません。幸いにして初弾を外してクールに瞬時に分析出来た事で、魔物の呪縛からは逃れられたようです。ターゲットからフロントサイト、リアサイトに照準して思っている瞬間に丁寧にゆっくりトリガーを引く。当方のAPS-3の表現からすれば「トリガーを引く」より「トリガーを切る」といった表現が最適でしょう。

途中、試し撃ち時に分かっていたターゲットの起き上がりが1度ありました。ジャッジに確認して「OK」を貰い、その後はテンポ良く...一度だけ着弾を見逃しましたが、ラッキーな事にターゲットは倒れています。そして、ほぼ時間いっぱいを使い切り、成績は「4枚/40点」





しかし、現実は甘くありません。結果はブルズ87点/プレート40点、合計127点。

トップに「-3」...これって、ブルズアイ5点が9点だったなら優勝

やはり、苦して楽しむ運命のようです。今回の結果からは多くを学びました。その結果を次に繋げる事で再び自分へのリベンジを強く誓う事にします。

本日の教訓、「魔は、己の中に潜むモノ也...」。

恒例、お楽しみ抽選会では、「パラコード」をGETしました。

また、集計時間を使った自由練習では同プレートでは、満射!! 本番もこんな具合に行きたいモノですね。プレッシャーという見えない鎧をはいだような見事なプレートの満射。そこに清々しい何かを垣間みたような気がします。

次回、PPSは年末押し迫った12/27土曜、12:00からとの事。参加出来るかどうか微妙な時期ですが、参加したいと今からモチベーションが上がっています。その時は、また、レポートさせて頂きます。

再び、鬼と化すトレーニングに
明け暮れる日々になりそうです。