再始動!ガンシューティング!

近くのコンビニで軽い昼食を購入。関東では撃っていない(間違えm(_ _ )m)、売っていない関西限定の品々が数多く有る。昼食をガッツリ食べるとロクな事はない。簡単にバナナ数本と菓子パンで済ませる。腹にモノを入れると急激な眠気に襲われる。ここはちょっと我慢をして軽くストレッチを行ない眠気を吹き飛ばす。この時、気付いているが、マッチ・プレッシャーが会場全体を覆っている。談笑はなく、緊張感に襲われている笑顔が絶えた顔。口数も少なく、スタートの時間をひたすらに待つ。



この声と共にすべてが動き出す。今回の競技順はエントリーに自己申請で選択した順。ここには勝負を目的に来た。容易く勝たせてもらったり、勝とうなどと思い上がった事は考えたり、思ったりなどしていない。チャレンジ有るのみだ。選択したのは、Cコース(シル→ブル→プレート)。そして、2番という順番。慌ただしく各グループの1、2番手が呼ばれ、用意出来次第のスタートとなった。



ここには勝ちに来たんだ。人と競う事ではなく自分の為に、自分に打ち勝つ為に! そう良い効かせながら眠気と戦っていた。1番手が終了、レンジに入り、準備をしてスタートを待つ。あれほどあった眠気が不思議となくなっている?


初弾は8m、この所の定番で「8→9→10→7→6m」とスタンディング、プローン共に行なっている。キモは10mから手前7mの切り返し。コンプレストレバーへの抵抗感を十分感じ得る事が出来る状態にある自身を意識して8mを狙う。「少し霞む?」　眠気の余波のせいだろうか? それでも8mは快音を響かせてHit! 9mも慎重に狙うが何か変だ? メンタル的にゆがみが大きい、なにより辛く感じた照準?、そして霞? 「判ってるから、慎重に!」と呟くようにいつもより大きく揺れる照準を小さくなる迄待つ。放ったBB弾の弾道がスローモーションのように弧を描いてターゲットに向かう。スローモーションのように白い弾道がターゲットの左隅に当たった? いや、正確には浅く擦ったと言うべきだ。無情にも微動に動いたターゲットは倒れない...

「う?擦った?」と声にして3発目も9mを狙う。修正は利くと思ったが、眠気と目の霞、そして、大きく揺れるマズルに手こずり、タイミング撃ちするも大きく外した。

「残り2発、でも9mはもういい」と言い聞かし、10mを狙う。気分を切り替える為と悪い流れを断ち切る為だ。

しかし...10mへの「4発目」も弾道を捉える事無くカラ振りに終わった。「ここへは勝ちに来た、なんの為に?それを思い出せ!」と眠気の波に襲われながら自答する。

「最終5発目」、これで終わらせるな!という意思の基、慎重にタイミングを合わせて撃った。撃発後に快音を響かせアルミアングルはフォロースルーしているサイトから消えた。この瞬間、ふっと我に返った覚えが有る。正確には呪縛から解き放たれたような不思議な感覚? 現実、世界に戻って来た感覚と言っても良いだろう。元来、極度の精神集中の為、酸欠状態になりやすい体質の為、何かと気を付け、呼吸法を考えていた。自分で推奨している「場の主」的な時の流れをコントロールした為の反動と捉えているが、詳細は不明。決して悪い流れではない事だけは確かと思う。

プローンに移行する。眠気は無くなっている。しかし、大きく深呼吸を繰り返し、気持ちをリセットする。上があれだから、下はどうする?などという事など一切考えていない。有るのは全て倒す事。自答は繰り返されている。「なんの為に、ここに来た」「誰の為にここで撃つ!」睡眠不足で脳の思考回路が変なのか? 自分で自分をおとしめているのか判らない。ただ、何かの答えを求めている事だけは判る。

プローン「8m」/ここも定番でスタート。百円ショップで購入の眼鏡フィットの効果はシルエット競技、特にプローン時に効果を発揮する。呼吸をするんだ呼吸、トリガーを感じているか? 狙え! 撃て! と繰り返しながら撃つ、今日の練習時にはプローンは撃っていないが、照準はいつものデータ通り。快音が響く。

プローン「9m」/構え! 狙え! 呼吸! 待て、待て、ゆっくり...これもHit! 眠気の強弱はあるが意識はハッキリしている。

プローン「10m」/ 外すなど言う負の要因はない、自答は繰り返されいる、時間を少し多めに掛けてトリガーを絞る。シアーの撃発、BB弾の発射、軌跡、スローモーション、そして、弾けるターゲット。

プローン「7m」/ あと2発...なんていう意識などない? ここが鬼門なんだよなぁ! 慎重にならねばという気の入り方は10mをヒットした以上の気合いが入る。照準に目が霞む、呼吸しろ呼吸...突然、「誰の為に...」という自問が大きくなった。腹式呼吸を用いて全身を感じる。ゆっくり呼吸を整えてゆっくり、ゆっくり...ぴーんという音と大きなヒットアクション。隣でプレートを行なっているはずが、その合図、プザー音、そして、プレートを起す為にレンジに入るジャッジの様子も何も見えず、何も聞こえない。もちろん後方には数名の観衆がいるがその声も音も何も無い静寂な世界。

プローン「6m」/ 7mスタート時に「残り時間は...」と情報提供をジャッジに求めた。「48秒...」という返答に「十分だ」と答えていると思う。最短6mは慎重を期す。これで良しという気持ちの基にトリガーをうかつに惹けば罠に掛かる。眠気が繰り返される。そして、自門の答えが出ぬままに、繰り返される自問が大きくなっていく。照準し、撃発瞬間時にこう答えた。

もちろん、撃発までの全ての行程は完璧、これで外したら...なんて思っていない。答えという気を込めてターゲットを撃った。いつものようにフォロースルーの照準の光景からターゲットは消え、快音を響かせた。






続く...