2008年07月21日

Grip_15

久々にGripの話題です。ある理由から左目マスターアイ/利き腕右のシューターに、最も有効と推奨していたナカヤ製ウッドグリップがAPS-3に装着できなくなりました。残念な事ですが仕方有りません。そこで選択肢として別プランを組上げます。それはマルゼン製ウッドグリップの選択です。細かなグリップ形状がシューターに与える効果を分析、理解しているのでこの選択にはそれほど時間は必要ありません。しかし、以前から気になっていた「マルゼン製ウッドグリップ」のアーチ部分が、オリジナルグリップに比べ何故短いのか。その理由が何気に分かりかけてきたので残そうと思います。(あくまで個人的な推理です。)

そのヒントを与えてくれたは、カタログに記載されていた次の文章です。
素材の特徴を生かした掌(てのひら)に
吸い付くようなスムース表面処理を施す。


スムース表面処理とは、「滑らかな」表面加工を施しているという事。オリジナルグリップとは異なります。ABSオリジナルグリップは、ゴジラ表皮と言っていいような「表面モールド加工」。滑らず食い込まずといった絶妙な感触。(これもカタログ文章より引用)

結論から先に言えば、オリジナルグリツプはそのパームレストを伴って手首を固定する方向に造られた万人向けグリップ。
単にブルズアイの様な立射姿だけの競技ならこれで成立するグリップだと思います。掌の上に安定感よく載っていると表現でもいいかもしれません。

対し、マルゼン製ウッドグリップは、その形状とスムース加工から、やや上級者向けのトリガーコントロールを求めるグリップ。(トリガーコントロールを楽しむと言ってもいいかも)オリジナルグリップよりアーチ部分の若干な短さは、スムース表面加工がカバーするといった大胆な発想があると推測します。その為、オリジナルグリップとウッドグリップでは、トリガー位置の変更を余儀なくされ、その感覚も異なります。(グリップの人差し指部分の造りが微妙に異ってます。)こちらは、握っているという感覚とウッド独特の安心感と安定感を常に射手に与えるグリップ。

どちらが優れていると言った類の結論でなく、SS,S,M,L,LLと言った小刻みなサイズが用意されている訳でもないのでシューターの掌の大きさによってどちらを選択しても良いと思います。ただ、知らずうちに手首の固定をもたらしていたオリジナルグリップに比べると手首の自由度が比較的有るウッドグリップは、不安定に感じる事があるのではないでしょうか。その為、プレート競技のようなスビーディーさを求める競技に向いているのかも?

あくまで個人的な推測の域でのグリップ使用感レポートです。(あー、やっと、スッキリした.....)
Grip_15

==追記==
精密射撃で手首の自由という表現はいかがなものかと個人的にも思いながら、あえて「個人的な推理意見」として書き込みします。

ウッドグリップの木の感触、そして、軽量。オリジナルと異なるアクセサリー「ウッドグリップ」。これだけで立派なカスタムです。
そこから来る安心感、信頼等、メンタル部分でのポジティブ的要素はそれを扱うシューターにとって絶大なる効果を与える事と思います。

「カスタムグリップが存在する事の心理的利点」は、絶対的絶大な効果をフィードバックする方向へ個人を向かわせる事。そんな風に考えるほうが良い結果を生むのかもしれません。これは「何かを変える事が出来るきっかけ(成績向上)」を求めるシューターにとって良い情報になるよう期待しています。


タグ :APSGrip

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Posted by Master You  at 20:02 │Comments(0)APS

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