再始動!ガンシューティング!

続く競技は「ライフルプレート」です。この競技はブルズアイ以上の神経を使います。なぜならプレートのモーションから目が離せない為です。特に後半のジャマーに遮られた3つのターゲット。私自身も経験していますが、そのモーションの判定には瞬きも許されない程の気配りを使います。相互ジャッジ時は、ひとりのシューターさんのジャッジに立ち会えば良いのですが、選任ジャッジは違います。自分意外の全てのシューターに対してジャッジメントを行なわなければいけません。ジャッジ都合の時間延長は競技の妨げになるばかりか待機するシューターにもストレスを与えかねません。てるさんとぽてちんと、この日の為に特別なmeetingや、それに関した話をした事は全くありません。しかし、数少ない経験からジャッジとしての役目とは何かという本質的なものは十分理解出来ます。これはシューターとして苦い経験をもたらされた結果が生み出したものも少し混じっています。

しかし、精神的な疲れようは尋常ではありません。ある意味モチベーションを保つ試練をしている感じさえします。しかし、いい意味シューティングに集中出来る流れも見えたり掴んでいる感じ。それでもそこは人間の行ない、適度にトイレ休憩、水分補給、一服を挟見ながらも競技中断するする事なく順調な進行具合です。

プレートの順番が回ってきました。並列するレンジには「ぽてちん」がいます。ジャンケン勝ちで左右どちらかのライフルブレートを選択する権限が与えられるルール。ぽてちん勝ちで、私はレンジ「右側」のishiiさん特製ライフルプレートに撃ち込むことになりました。オフィシャルのライフルプレートより幅が小型のプレートは、敬遠されがち。私は苦手意識はありません。むしろ速射の私にとっては好都合のプレート。スタンバイ姿勢を一度取り、合図と共に銃を据えて、息を整え後は一気に撃ち込むだけ。時間をかけて止めて撃つというセオリー的な発想は、ジャマーターゲット意外にない。という発想の私也のライフルプレート攻略法。


小ジャマーでひと呼吸入れました。結果的にこれでリズム感に狂いが生じて、時間をかけてブレを止めようと意識が働いてしまいました。そこで銃を降ろし、ぽてちんの競技終了を待つ間、ふっとやってみようと浮かんだ事は「止めずに連続で撃ってみよう」という試み。ぽてちんの競技終了迄はリラックス出来るのでゆっくりと腹式呼吸。リラックスといえど完全に気を解く事は出来ません。

ライフルプレート第二ステージに陥りやすいのは、気が先行して動作が遅れるという悪態。うまくコントロール出来ればここでの満射も可能です。余計な事を考えず体が動くままに自然体にまかせ、力みとトリガー操作に集中することにしました。白身は順等に速射。ジャマー群も大、中と速射でクリーン。小もそのままでひと呼吸も置かずスコープのレティクルに集中。レティクル揺れが第一ステージ程ありません。小刻みにスローモーションで揺れるターゲットに向けてトリガーを丁寧に引くと...スコープ越しに見える映像にはBB弾が射抜いたプレートが「チャキ」と倒れる様子。

「よし!!」と銃を降ろして「ふぅー」と始めて息を大きく吐き出して吸い込みます。おそらくここ迄「1分前後」。隣接シューター「ぽてちん」は「え?もう、終わったんですか? 早!!」と声を発します。この時点ではまだ3点白タマの「5つ目」を狙う準備をしている様子。私自身のプレート射撃時間では「止まっている瞬間」を捉えているので時間的に早い、時間をかけているという感覚は全くありません。競技が終了してやっと日常的な時間帯の中に戻ってきたという感覚になります。これって集中している証なんでしょう。そして、ブレート第二ステージ(= P/2S)はオールクリーン。





続く...