2013年07月03日

6.16フロンティア公式練習会 #4_魔シルエット

会場入り口では500円くじの行列が続いている。携帯片手にここまでの得点計算。ブルズアイ93点、プレート48点、ここまでの合計は141点。残るシルエット競技で29点を獲得すれば… いや、緊張感が増すので安易に考えるのはやめておこう。

案の定、シルエットレンジ待機席に入ると緊張感は増していく。レンジに入り深呼吸ひとつ。いつものように射撃準備でコッキングすることなくサイティング・チェック。気持ちが先走り焦っている感じは無い。イメージ通りにトリガーコントロールが出来るなら確実にヒット出来るはずだ。一番怖いのは緊張感から来る呼吸不足、そして酸素が行き渡らない事から来る目の疲れ、その後で来る筋肉の萎縮という負の連続だ。コレばっかりは本番コール後に実際やってみないと解らない部分が多い。そして、自信満々な慢心から来る雑な作業。一度ハマると相当な気持ちの切り返しが無いと抜け出せない。シルエットでは一つずつ丁寧な仕事をして行かないと意外な落とし穴が潜んでいる事は十分知っている。

ジャッジのスタートコールが掛かり、競技がスタートした。気持ちが緊張感で切り替わった事が自分でも解る。スローモーションのようダットサイトの中の赤いダットがゆらゆらと動く。一発目は8mでヒット。二発目は9m、しかし狙点より上に飛んでいく。「(シルエットの)満射は無理かぁ、思った以上に緊張してるねぇ~」と呟いた。しかし、外した事で幾分緊張感は和らぐ。「さあ、ここからが正念場! 」再び9mに修正を加えトリガーを絞る。三発目はヒット。四発目前に「さあ、コレで10mがヒットになれば… 」と気合いが増していく。

今思えば、この時の自分は慢心という邪気に陥っていたようだ。余りに高い集中力に飲み込まれそうになる自分を解きほぐす事を忘れ、深呼吸さえも忘れていた。四発目は一発目と同じように少し上に飛んでいきバックスクリーンに当たる鈍い音を立てた。この4発目がイメージ通りにシンクロしなかった事で少し頭に血が上った。弾道を覚えているうちに…と気持ちに焦りが出た。五発目は四発目とは異なる弾道を描いてバックスクリーンに着弾した。実はこの時、あまりに集中していた為、この5発目が「4発目」だと勝手に思い込んでいた。ジャッジから「終了です!! 」と放たれた言葉で我にかえった。スタンディングで8m、9m = 9点しか取れなかった事で気持ちが荒れている。「落ち着け! 焦るな! まだ競技は終っていない!!」

続く...





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Posted by Master You  at 21:01 │Comments(0)APS

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